「もぉ、食べてないのに何で太るの??」なんてダイエット中の女子に言われたら
「それが本当なら地球から飢餓がなくなるよ」と思いますよね。
ところが、本当に「いつも通りに食べているのに太る」ことがあるそうです。
「やっぱり??おかしいと思ってた!どおりで太るはず」とダイエット中女子と共に自分を肯定しかけましたが
私の場合はただのデ…いやいやふざけている場合ではありません(苦笑)
食生活が変わらないのに太ってしまうのは、基礎代謝の問題や肥満の可能性もありますが、病気の場合もあるんです。
今回は肥満や、ストレスが原因の過食などを除く、太る原因となる病気について紹介しますね。
太る原因となる病気
クッシング症候群
手足は細くなるのにお腹は太り、顔がまんまるになり、赤くむくみます。
またにきびが目立ち、女性の場合は月経異常が起こります。
この病気は、コルチゾールという副腎皮質ステロイドホルモンの一つが増えすぎたために起こります。
進行すると、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症などの合併症を引き起こすことがあります。
命に関わることがあるため、適切な治療が必要です。
甲状腺機能低下症
小食なのに急激に太る場合、甲状腺機能低下症の可能性があります。
いつも眠く、全身に強い倦怠感があり、体温が低くなり、夏でも汗をかきません。
また、皮膚が乾燥し、顔がむくみ、脱毛が起こる、声が低音化するなど、目に見える症状がたくさんあります。
便秘や無月経になることもあります。
全身の代謝を維持する甲状腺ホルモンの働きが低下するために前述のような症状が出ます。
病院での治療が必要となりますので、上記の症状が見られたら診察を受けましょう。
卵巣腫瘍
卵巣腫瘍になると、さほど食べていなくても太ったり、ウエストや下腹部のサイズが大きくなったり、膨満感があります。
通常は2.3cmの卵巣の中に腫瘍ができて大きく腫れてしまう病気です。
大きくなると30cm以上に大きく腫れてしまうことがあります。
卵巣腫瘍は良性の場合が9割ですが、腫瘍が大きくなると周辺の臓器を圧迫したり、卵巣が破裂することもあるので、適切な処置が必要です。
卵巣は異常が起きても自覚症状が出にくく、気づかないうちに卵巣が肥大し、急に激しい腹痛を起こすことがあります。
前述の症状に加えて、下腹部痛、不正出血、便秘や頻尿などの症状が出たら注意しましょう。
インスリノーマ
低血糖症状を起こす疾患の一つで、この病気でも体重が増加します。
空腹時や運動後に冷や汗、動悸、頻脈、手の震えが現れます。
低血糖が進むと、思考能力が低下し、異常行動を起こします。
その状態を放置すると痙攣が始まり、昏睡状態になり、命に危険があります。
インスリノーマは膵臓の腫瘍ですので、治療は腫瘍を切除することになります。
心不全
急に体重が増えて、足を中心にむくみが出たり、咳を伴う場合は心不全の場合があります。
心臓のポンプ機能が低下することで、体内に水分が溜まってしまうことで体重増加やむくみが起こります。
心不全は突然体調が急変し、最悪の場合は死に至ることがあるので、早めの診療、処置が必要です。
太るだけでなく、血液の循環が悪くなると疲れやすい、手足が冷たい、肌が青白くなる、などの症状が出ます。
また、心臓や肺の周辺に水分が溜まると、息苦しくなったり、腹部の膨満感や食欲不振などを引き起こします。
まとめ
加齢による代謝の低下での体重増加、ストレスにより過食なども放置していいとは思いませんが、
対策が立てやすいと思います。
ですが、病気の場合は自分の努力ではどうにもならないものがあるので、覚えておきたいですね。
今回は太る原因となる病気の中でも代表的なものを紹介しました。
- クッシング症候群
- 甲状腺機能低下症
- 卵巣腫瘍
- インスリノーマ
- 心不全
上記の病気の症状で当てはまるものがある場合は、なるべく早く病院に行って診察していただきましょう。