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風邪を引いたわけではないのに体がだるい、熱はないのに頭が重い、
ちゃんと寝ても疲れが取れない…そんな時ってありませんか?
風邪なら薬を飲めば治りますが、風邪ではないけれどだるさが取れないのってつらいですよね。

こういった、だるい、体が重い、疲れやすい、動悸や息切れなどの漠然とした症状があり、検査しても異常が見つからない場合を「不定愁訴」と呼びます。

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疲労感の種類

不定愁訴の疲労感には大きく分けて2つの種類があります。
それは精神的な疲労肉体的な疲労です。それぞれの特徴や原因などを見てみましょう。

精神的な疲労

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精神的なストレスや過労、睡眠不足、心配なことが重なる場合、自律神経失調症として疲労が現れる場合があります。

自律神経は心臓を動かしたり血圧を調整したり、さまざまな体内調節を行う重要な神経です。
精神的なストレスがかかると、自律神経の指令室である視床下部が混乱し、自律神経失調症として体調不良が起こるのです。

自律神経失調症の原因やタイプは様々です。その人の体質や性格にもよります。
そのため治療法もタイプに合わせて行う必要があります。
投薬、カウンセリングなどの心理療法、マッサージやストレッチ、整体などの理学療法、自己管理で生活を見直すなど、方法は様々です。

肉体的な疲労

デスクワークでも立ち仕事でも、スポーツの疲れとは違い、仕事での肉体的な疲労は倦怠感があり不快に感じるものです。
仕事での疲労は同じ姿勢を取ることによって生まれることが多いので、筋肉が凝り固まってしまいます。
また、仕事に関する疲労は精神的な疲労も伴うので、スポーツのような心地よい疲れとは異なります。

肉体的な疲労の解消には、就寝前のストレッチが有効です。
同じ姿勢でいたために生まれた疲労は、就寝中も動かないことによって一層強くなってしまいます。
そのため、寝る前に体をほぐすことによって翌朝体が楽になるのです。

慢性疲労症候群

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慢性的な疲労が長く続き、日常生活にも支障をきたすような場合、それは「慢性疲労症候群」の可能性があります。
特徴としては、重度の疲労感が6ヵ月以上続くことです。

単なる慢性疲労とは全く違い、疲れていなくても過剰な疲労感のために体を動かすことができません。
休息だけでなく、治療が必要な身体疾患です。

風邪で熱が出て寝込んでしまい、体が痛かったりだるさがつらい時がありますよね。
そのような症状が常に続くような感じに近いそうです。

代表的な症状としては、強い疲労感、筋肉痛、関節痛、 頭痛、咽の痛み、睡眠障害、精神障害、脳機能障害などがあげられます。

慢性疲労症候群はそのままにしていると寝たきり状態になる可能性があります。
普通は体調が悪ければ病院に行きますが、慢性疲労症候群になってしまうと、疲労感や倦怠感のため病院に行くことそのものがつらいのです。

病気の原因は不明ですが、慢性疲労症候群かどうかの検査は可能です。
大きな病院でなくても、個人病院の内科でもその検査は可能ですので、自分に症状が当てはまる場合は一度検査を受けてみるとよいでしょう。

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まとめ

疲労感には精神的な疲労、肉体的な疲労、また慢性疲労症候群があります。
それぞれに対処法が違いますが、まずは自分の疲労がどの種類に当てはまるのか見極めることが大切ですね。
どれかはわからない時は、まずは病院に相談しましょう。
慢性疲労症候群の場合は放置すると重症化する恐れがありますので、くれぐれも放置せず、病院に行くようにしましょう。