「お湯洗顔」という言葉を聞いたことがありますか？
モデルの梨花さんや、女優の黒木瞳さんなどは、朝の洗顔を
「お湯洗顔」をにしているそうです。
お湯洗顔とはその名のとおり、お湯だけで洗顔すというシンプルな洗顔方法です。
クレンジングや洗顔料は使いません。
実はクレンジングや洗顔料で必要以上に皮脂を落としすぎてしまうと、
肌トラブルの原因になってしまいます。
お湯洗顔は肌の洗い過ぎを防ぎ、肌に必要な皮脂を残すことができるので、
肌に優しく美肌になれるそうです。
今回はお湯洗顔の効果と、お湯洗顔の方法についてご紹介します。
お湯洗顔の効果
1.乾燥肌の改善
肌の表面は毛穴から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗が混ざってできた
「皮脂膜」という天然のクリームで覆われています。
この皮脂膜は、外側の刺激から肌を保護したり肌の水分を保持する役割があり、
肌を健やかに保つためにとても重要なものです。
ところが、皮脂膜はとても繊細で、洗いすぎてしまうと肌の保湿機能が乱れてしまい
乾燥肌や脂性肌になってしまいます。
洗顔料を使った洗顔からお湯洗顔に変えることで、皮脂膜が守られ、乾燥肌を改善する効果があります。
2.ニキビ予防
ニキビができてしまう原因の一つは、皮脂の過剰分泌です。
ホルモンバランスの乱れなどによって、皮脂は過剰分泌されます。
その皮脂を取り除こうと、何度も洗顔したりしていると、
肌の油分だけでなく水分まで奪ってしまい、肌が乾燥してしまいます。
肌が乾燥してしまうと、肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌され
ニキビを引き起こす原因となってしまいます。
洗顔料を使わないお湯洗顔をすることで、皮脂の過剰分泌を防ぎ、
ニキビ予防・ニキビ肌の改善へとつながるのです。
3.シミの改善
シミができてしまう原因のひとつに「こすりすぎ」があります。
肌は摩擦などのダメージを受けると、肌を守ろうとメラニン色素を分泌し、
分泌されたメラニン色素が沈着することでシミになってしまいます。
お湯洗顔は肌をこすらないので、シミが薄くなったりシミをできにくくする効果があるのです。
4.角栓の除去・毛穴の引き締め
毛穴が広がってしまったり黒ずんでしまうのは、
洗いすぎなどによる皮脂の取りすぎが原因です。
皮脂を取りすぎてしまうと、
肌を守ろうとして皮脂が過剰分泌されることで、毛穴が広がってしまいます。
広がった毛穴には、古くなった角質などの汚れが溜まりやすくなってしまい、
黒ずみなどの原因となります。
お湯洗顔を続けることで皮脂の量が調節され、
毛穴が引き締まる効果が期待できます。
お湯洗顔の方法・注意点
1. 30℃前後の温度で洗顔する
お湯洗顔のポイントは、30℃前後のぬるま湯で洗顔することです。
熱すぎるお湯の場合、顔を保湿するために
必要な皮脂を洗い流してしまうため乾燥しやすい肌になってしまいます。
皮脂は35℃前後で溶け出すと言われているため、高くても35℃を目安にしましょう。
また、シャワーを直接顔に当てるのも避けてください。
シャワーも肌に刺激を与えてしまうため、肌にとって良くありません。
シャワーを使わず30℃前後のぬるま湯を手ですくってパシャパシャと顔に掛ける洗顔をしていきます。
2. 洗顔する前は必ず手を洗う
お湯洗顔する前は必ず石鹸などで手を洗いましょう。
手に付いている雑菌をキレイに洗ってから洗顔しないと顔に菌が付着してしまい、
肌荒れの原因になってしまう恐れがあります。
3. 肌をこすらない
乾燥肌になる大きな原因の一つが「こすりすぎ」です。
洗顔するときに皮脂や汚れを落とそうとしてゴシゴシこすっていませんか？
摩擦は肌が衰えていく原因です。
顔の皮膚は体の中でも非常に薄いため、
ゴシゴシこすると肌表面を傷つけて顔のバリア機能を低下させてしまいます。
バリア機能が低下すると乾燥肌やシワ、シミなどの肌トラブルを招く原因となってしまいます。
洗顔する際は顔をこすらないように、顔にぬるま湯を２０～３０回掛ける程度で洗顔してください。
洗顔時同様、タオルで顔を拭くときもこすらないように注意してください。
タオルを優しく顔に押し当ててタオルで水分を吸収するように拭いてください。
4. お湯洗顔は「朝」だけで十分です！
女性の場合はメイクを落とさなければならないので、
夜はどうしてもクレンジングが必要になります。
朝は皮脂やホコリの汚れだけなので、お湯洗顔で十分です。
夜もぬるま湯洗顔にしたい場合は、油分を含まないものでメイクをするといいでしょう。
最近はお湯で落とせるマスカラやクレンジング不要のパウダーファンデーションなどがあるので、
上手に活用してみましょう。
まとめ
お湯洗顔は、洗顔料を使わずに
ぬるま湯で洗うだけというシンプルな方法です。
肌を傷つけずに優しく洗うことができるお湯洗顔を取り入れて、
健康的で美しい肌を目指してみましょう!
