皆さんは立ちくらみを感じることはありますか?
立ちくらみとは座っていたり横になっている体勢から急に立ち上がった時や、
長時間立っている時、お風呂で長湯をした後に立ち上がった時などに、
クラッとしたり、目の前が白くなるあの状態のことです。
誰もが一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか?
私も長湯した後で立ち上がる時に、目の前が一瞬真っ白になってしまうことがあります。
フラフラするくらいだったら良いですが、転んでケガをしてしまうこともあるので怖いですよね!
そこで今回は、立ちくらみの起こる原因や、立ちくらみを改善する食事についてご紹介していきます!
立ちくらみの原因とは?
立ちくらみは、脳へ血液が十分に送られず、脳が酸素不足の状態になることで起こります。
では、どういったことが原因で脳の血流が不足してしまうのでしょうか。
主な理由は「低血圧」、「自律神経の乱れ」、「鉄分不足」の3つです。
では、この3つの原因について詳しく説明していきましょう。
低血圧
血圧とは、血管内を流れる血液の圧力のことです。
低血圧になると、脳に血液を送る力が弱くなってしまうので脳の血流が不足し、
立ちくらみを起こしやすくなります。
低血圧にも種類があり、「本能性低血圧症」と「起立性低血圧症」というものがあります。
「本能性低血圧症」とは、明らかな病気はないのに血圧が低い状態です。
いわゆる一般的な低血圧の状態のことです。若い女性に比較的多い症状です。
「起立性低血圧症」とは、急に立ち上がったときに、目の前が暗くなり血の気が引く症状です。
心臓から送り出された血液が、心臓に戻りにくい状態に一時的になることで起こります。
自立神経の乱れ
人間の身体は自立神経によってコントロールされています。
自律神経の重要な働きの一つは、脳の血流を守ることです。
横になっている時に全身を流れている血液は、起き上がると重力の影響で足の方へと溜まってしまいます。
すると脳が血液不足になり立ちくらみを起こします。
健康な人はそうなる前に自律神経が働いて血管を収縮させ、血液が下の方に一気に落下するのを防いでいます。
ところが自律神経が乱れていると血流のコントロールが十分にできなくなり、立ちくらみを起こしやすくなります。
鉄分不足
鉄分は、血液を作って酸素を運ぶ役割をしています。
この鉄分が不足してしまうと、脳が血液不足になり立ちくらみを起こす原因になります。
立ちくらみが女性に多くみられるのは、生理や妊娠などによって鉄分が失われやすいためです。
偏食や無理なダイエットなども鉄分が不足する原因になります。
立ちくらみを改善する食事とは?
これまで立ちくらみになる原因を上げてきましたが、立ちくらみを改善できる食事などあるのでしょうか?
低血圧の改善や自立神経を整えるには、3食バランス良く食べることが大事!
低血圧の人は食欲が落ちることから食事をきちんと取らないことが多く、
栄養バランスが悪くなりがちです。
一回ごとの量は多くなくてもいいので、3食きちんと食べるように心がけましょう。
特に肉類、魚類、納豆などのタンパク質をしっかり取りましょう。
不足しがちなミネラルを補う為に、野菜や海草類を積極的に取ることも大切です。
また、塩分をきちんと取ることも必要です(大量に取る必要はありません)。
梅干しには塩分と、疲労回復に効果のあるクエン酸が含まれているので、おすすめの食品です。
水分を多めに取ることも大切です。
水分を取ることは血液量を増やすことにもつながります。
1日に1L〜2Lを目安にしましょう。
貧血を防ぐには「鉄分」+「ビタミンC」が大事!
鉄分には吸収率の良い「ヘム鉄」と、吸収率のあまり高くない「非へム鉄」があります。
「ヘム鉄」はレバー、かつお、まぐろなどに多く含まれています。
「非へム鉄」はひじき、ほうれん草、小松菜、納豆などに多く含まれています。
鉄分と同時にビタミンCを摂ると、鉄分の吸収が良くなります。
果物、じゃがいも、さつまいも、ブロッコリーなど、ビタミンCの多い食べ物を一緒に食べましょう。
注意点として、食事の時にはタンニンの含まれている、
緑茶・紅茶・コーヒーなどを飲むことは避けましょう。
タンニンは鉄分の吸収を妨げる効果があります。
まとめ
立ちくらみの原因
低血圧
自律神経の乱れ
鉄分不足
立ちくらみを改善する食事とは
3食バランス良くきちんと食べる
鉄分とビタミンCを取る
立ちくらみが気になる方は、栄養バランスの取れた食事を意識して取るようにしてみて下さいね!