「炭水化物抜きダイエット」という言葉を聞いたことはありますが、甘いものが大好きなため、
私には無理…と思っていたところ、その上をいく「糖質制限ダイエット」なるものがあるとのこと。
糖質を取らないなんて無理!と思いましたが、人工甘味料だってあるし、甘いものを全く食べてはいけないわけではないのですよね。
糖質制限とは?
糖質制限とは、読んで字のごとく糖質を制限することです。
食事法の一つですが、「糖質制限食」「低糖質食」や「ゼロ糖質食」「肉食ダイエット」など類似の食事法があり、
どれも糖質を制限するという点では同じです。
炭水化物などの主食を摂取しなければよいというわけではなく、糖質を含む食品・飲料を制限する食事法です。
そのメリット、デメリットはどんなものがあるのでしょう。
糖質制限のメリット
減量効果が高い
糖質をカットすると体脂肪の燃焼が促進され、ダイエットにつながります。
この効果が糖質制限の一番のメリットのようです。
糖質制限を始めると「簡単に痩せられる」「驚くほど体重が減る」という声が多くありました。
どこまで制限するかによってもその効果は変わってくると思いますが、ダイエット効果があることは間違いなさそうです。
血糖値が上がらない
食後に血糖値を急上昇させる糖質を摂らなければ、当然、食後に血糖値が急激に上がりません。
そのため、食後高血糖や糖尿病などの改善に期待ができます。
食後に眠くならない
食後に眠くなる方も多いと思います。私もそうです!
食後に血糖値が上がらなければ、その眠気も避けることができるのです。
午後のデスクワークがつらい、車の運転が心配、という方は昼食に気を付ければ眠気を防げますね。
(もちろん睡眠不足はダメですよ!)
タンパク質や脂質はOK!
糖質制限においては、肉や魚、豆腐、チーズやバター、甲殻類などは通常通り食べられます。
お酒は蒸留酒(ウィスキー、焼酎、ブランデー等)、糖質ゼロのものなら飲んでも大丈夫です。
カロリー計算不要
糖質を制限するのが目的で、他はしっかり食べてよいわけですから、
カロリーそのものはあまり意識しなくてよいので、面倒なカロリー計算がいらない点はありがたいですね。
糖質制限のデメリット
メリットを知るとすぐにでも始めたくなってしまいますが、デメリットはあるのでしょうか。
エネルギー不足になる
体を動かしたり、考えたりと頭を使うのに必要な栄養素が糖質です。
車でいえばエンジンのようなものなので、そのエンジンがなければ車は走ることができません。
実際、糖質制限をしている人の中には「夕方になるとヘロヘロ」「頭がボーッとする」という方もいます。
食べ過ぎた糖質は脂肪に変わってしまいますが、適量であればエネルギーに変わり消化されるので太ることはないのです。
冷え性になる
糖質は体の熱を作っているので、摂取しなければ体が冷えてしまいます。
糖質制限によって体重が減っても、ある程度するとその減量もストップするようですが、
それは体が冷えて代謝が落ちることが原因のようです。
また、体が冷えることで生理サイクルが乱れ、代謝が落ちて太りやすくなる、ということもあるようです。
体臭・口臭がきつくなる
糖質制限を行う全員がそうなる、というわけではありませんが、そうなる可能性はあるようです。
糖質制限をして体内のエネルギー減がなくなると「ケトン体」という物質が作られます。
このケトン体が体臭や口臭に影響し「ケトン臭」と呼ばれ、甘酸っぱいツーンとした匂いなのです。
頻繁に水を飲み、体内から排出できれば匂いが減るようですし、
3~6ヵ月ほどで尿や呼気に排出されて体臭はなくなっていくようです。
ただ、気になる方にはつらい匂いのようですので、極端な糖質制限ではなく、
ゆるやかな制限にしたほうがよいようです。
糖質を含む食品を区別するのが大変
炭水化物やお菓子などはわかりやすいのですが、中には「これにも糖質が!?」という食品もあります。
糖質の含まれる食品・飲料
主食・粉類:米、小麦(めん類など)、小麦粉類 片栗粉
乾物:春雨、くずきり
野菜:人参、レンコン、ごぼう、たまねぎ キャベツ かぼちゃ、いも類、フルーツトマトやスナップエンドウ、冬のほうれん草
豆:大豆以外の豆類
調味料:砂糖、みりん、料理酒、ケチャップ、ソース、めんつゆ、ポン酢、ドレッシング、カレーやシチューのルウ ジュース お酒
果物:果物全般。特にバナナ、ぶどうは多く含まれます。
お菓子
春雨やくずきりにも糖質があるんですね!
ヘルシーなイメージがありますが、健康的かどうかというより糖質制限を目的にする場合は気を付けなければいけません。
また、調味料は普段使うものほとんどに含まれていますね。
何で味付けすればいいの?と思ってしまいますが、たとえばマヨネーズは大丈夫です。
上記で糖質の含まれるもの全部ではないので、糖質ゼロ生活にする場合はもっと注意が必要です。
お金がかかる
「食べる量を減らす」のではなく「糖質を含まない食品を食べない」となると、
その分を他の食品で補うので、特に主食となる分の代替品にお金がかかるようです。
肉・魚を多く食べるようになると、その分経済的に負担が出てくるのです。
まとめ
糖質制限のメリット、デメリットをおさらいすると
メリット
- 減量効果が高い
- 血糖値が上がらない
- 食後に眠くならない
- タンパク質や脂質はOK!
- カロリー計算不要
デメリット
- エネルギー不足になる
- 冷え性になる
- 体臭・口臭がきつくなる
- 糖質を含む食品を区別するのが大変
- お金がかかる
糖質を全く摂らないのは難しそうですね。
気づかずうっかり糖質を含むものを食べている、ということがありそうです。
健康診断でメタボを指摘された、糖尿病対策をしたい、
などという場合は短期的に体重を減らすために行うのはよいかもしれませんが、
どこまで糖質を制限するか考えなくてはいけませんね。
興味のある方は、決して無理はせず、体調を見極めながら、ご自分にあった糖質制限で取り組んで下さいね!