子供がいきなり痙攣したら冷静になってというほうが難しいですよね。
熱が少しでもあるときに痙攣を始めたら「熱性痙攣」の可能性があるということを
頭の片隅に置いておいてもらうだけで少し冷静に対処ができると思います。
初めての痙攣にあわてず対処できるように熱性痙攣について書きたいと思います。
熱性痙攣って何?どうしておきるの?
まず熱性痙攣って何?
どういう症状が出て、何が原因で起きるの?
と思われた方も多いと思います。
熱性痙攣とは発熱時に起こる痙攣のことで体を固くし細かく震え始めます。
白目をむいたり口から泡を吐くこともあるので
初めて見たときは死んでしまうのではと思ってしまうほどビックリしました。
私は甥っ子を預かってるときに甥っ子が痙攣したので本当に慌てました。
ただ後で知ったことですが熱性痙攣で死んでしまうことはありません。
ただあの様子を見たら本当に何がおきたのかわからずパニックになってしまいました。
6カ月から6歳の間でおこりやすいとされていて
100人に2~3人は経験する症状で
熱性痙攣は70パーセントの割合で1回しかおこらないとされています。
甥っ子もその1回だけでその後は一度も痙攣はおこしていないようです。
原因はいろいろ研究されていますが今のところはっきりとしません。
有力な意見としては脳の発達が未熟な為ではないかと言われています。
熱性痙攣心配いらないものと心配なもの
熱性痙攣には2種類あり「単純型」と呼ばれるものと「複雑型」
と呼ばれるものがあります。
単純型の特徴
左右対象に痙攣がおきる
1回15分まで(ほとんどが5分以内)で治まる
38度以上の発熱時に症状が出る。
複雑型の特徴
年間4回以上おこる
左右非対称で痙攣がおきる
15分以上痙攣したり意識がなかなか戻らない
38度以下でもおこりうる
複雑型は脳の病気が隠れていたり、
てんかんに移行してしまうことがあるのできちんと病院で検査を受けましょう。
熱性痙攣をおこしたらどう対処する?病院へ行ったほうが良い?
熱性けいれんが起きたときは次の対処をしてください。
- 息がつまらないように頭を後ろにそらして気道の確保
- 嘔吐しているときは気道確保より嘔吐物が喉に詰まらないように顔を横向きにすること
- 平らなところに寝かせる
- 衣服が窮屈そうなら前ボタンをゆるめたりベルトなどゆるめてあげる
- 必ずそばで見守り痙攣していた時間を計る
痙攣している最中慌ててほっぺをたたいたり揺さぶったりしてしまいがちですが、
その刺激で痙攣が長引くこともあるので見守るだけにしてください。
歯を食いしばっていてもハンカチをかませようとしたりしないようにしてください。
痙攣が落ち着いたら病院に行くかどうかの判断ですが
上に書いてある複雑型の症状が見られたときは必ず病院へ行って検査を受けてください。
あと単純型でも初めての痙攣が見られた時には診察を受けておくほうが良いでしょう。
まとめ
熱性痙攣のほとんどは単純型と呼ばれる心配のないものですが
複雑型の症状が見られたときには必ず病院を受診しましょう。
痙攣のときにしてあげること、してはいけないことを思い出しながら
なるべく冷静に対処してあげましょう。
私も甥っ子の時には慌ててしまい病院で
「何分ぐらい痙攣していましたか?」
「唇が紫になるチアノーゼは出ていましたか?」など
いろいろ聞かれましたがほとんど答えられませんでした。
病院で聞かれて正しく答えれないと診断も曖昧なものになってしまうので
なるべく痙攣中の子供様子を観察しておいてください。